カード断捨離という、静かな決断

card情報

カード断捨離という、静かな決断

カードの使用回数が、目に見えて減った。



外出が制限された後、外食も、出張も、飛行機も、ホテルも遠ざかった。



家計としては健全だ。

数字だけを見れば、何ひとつ問題はない。

 

けれど、財布を開いたとき、そこにあるカードの数と、自分の生活との間に、わずかなズレを感じるようになった。


使っていないカードが、語りかけてくるもの

利用履歴を確認すると、一年以上、まったく使っていないカードが並んでいた。

それぞれに理由がある。



ラウンジの記憶。

ホテルの朝食。

アップグレードされた座席。

かつては、確かに必要だった。

 

だが今、そのカードたちは、現在の自分の時間をほとんど使っていない。

 

それでも財布に残っているのは、「いつか使うかもしれない」という、過去への未練のようなものだった。

 


解約は、節約ではない

カードを解約する。



それは決して、節約でも、合理化でもない。

ましてや、カードに興味がなくなったわけでもない。

 

むしろ逆だ。

 

カードという道具がどんな前提条件のもとで意味を持つのかを、はっきり理解してしまったからだ。


カードマニアとしての、いちばんつらい決断

正直に言えば、つらかった。

 

カードを集め、使い分け、仕組みを考えること自体が、自分の楽しみだった時期もある。

財布からカードを抜き、解約手続きを進めるたびに、ひとつの役割が、静かに終わっていくのを感じた。

 

財布は、驚くほど軽くなった。

 

カード入れは、少し寂しいほど空いている。

 

けれど、その空白は、欠落ではなかった。


使わない選択も、ひとつの信頼

カードは、必要になれば、また契約すればいい。

それだけの信用も、条件も、今の自分には整っていると思う。

 

だからこそ、今は持たないという判断ができる。

 

カードを減らすことは、可能性を捨てることではない。

自分の時間と生活を、正確に見つめ直す行為だ。


結論

カード断捨離とは、モノを減らすことではない。

 

前提条件が変わったことを、きちんと認めること。

 

そして、道具に自分を語らせるのではなく、自分の判断で道具を選び直すこと。

財布が軽くなった今、不思議と、気持ちも軽い。

 

 

また必要な時間が来たら、そのときに、そのカードを迎えに行けばいい。

 

それで十分だと思っている。

タイトルとURLをコピーしました