
成果を出してきた人ほど、法人カードに無頓着のように思える。
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支払いは滞らない
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お金にだらしないわけでもない
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むしろ誠実で、合理的だ
だからこそ、
「カードは払えればいい」
「仕組みは後でいい」
そう考える。
もちろん、これは怠慢ではない。
成功体験がある人ほど陥りやすい、合理的な判断だと考える。
優秀な人は「自分」を信用している
結果を出してきた人は、
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自分の判断を信じている
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説明すれば理解されると思っている
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問題が起きれば対処できると知っている
つまり、その人格と能力で物事を解決してきた。
その延長線上では、法人カードはただの道具に見えるのではないか。
だが、組織は「人格」で回らない
組織が小さいうちは、人格で回る。
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何となくの了解
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空気の共有
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言わなくても分かる関係
しかし、ある段階を超えると、それは突然、機能しなくなる。
これは経営者ならよくある経験だと思う。
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誰も何も言わなくなる
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線引きが曖昧になる
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「まあいいか」が増える
崩壊はいつも、不正ではなく沈黙から始まる。
法人カードは「支払い」ではなく「設計」
法人カードは、
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経費を払う道具
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ポイントを貯める仕組み
ではない。
その本質は、
誰が、どこまで、何を決められるのか
を無言で示す、権限設計の象徴だ。
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個人カードの立替が常態化している
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カードが複数枚、無秩序に存在している
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「後で説明すればいい」が前提になっている
それはすでに、設計を放棄している状態と言えなくもない。
なぜ“優秀な人ほど”軽視するのか
理由は単純だ。
自分は間違えない、と思っているから
これは傲慢ではない。
実際に、ここまで正しかった。
だが組織経営では、
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正しさ
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誠実さ
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能力
は、仕組みによって初めて持続する。
仕組みは「人を疑うため」ではない
多くの人が勘違いしている。
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管理=不信
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ルール=冷たさ
しかし実際は逆だ。
仕組みは、人を疑わなくて済むためにある。
法人カードを整えることは、
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自分を守ること
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他人を疑わなくて済むこと
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説明しなくていい状態を作ること
に直結する。
カードを選んでいるつもりで、何を選んでいるのか
法人カードを選ぶ行為は、
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どの会社が得か
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どの特典が多いか
では終わらない。
実際には、
自分は「人格で回す側」か
それとも「構造で回す側」か
を選んでいる。
後記
法人カードに無関心な人ほど、その判断は今までは合理的だったと思う。
だがもし最近、支払い行為について
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管理が煩雑に感じる
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一貫性が気になり始めた
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「このままでいいのか」と思う
そんな感覚があるなら、次の段階に入ったサインだと考える。
カードを見直すことは、支出を見直すことではない。
自分が、どんな構造の中で生きるかを決めること
なのだと思う。
私個人は現在、数枚の法人カードを有してる。
ただ、どのカードをメインカードにするのか、悩んでいるところでもある。

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