
――ブラックカードが広がらないのは、当然だと思う
2020年に、40代を対象としたクレジットカードの意識調査が行われている。
久しぶりに、その数字を読み返してみた。
調査は、クレジットカード保有者72人を対象にしたものだ。
決して大規模な調査ではない。
だが、傾向を見るには十分だと思う。
40代のカード保有状況は、極めてシンプルだ
調査結果は、次のようなものだった。
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クレジットカード保有枚数
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1枚:26.4%
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2枚:31.9%
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3枚:22.2%
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初めて作ったクレジットカード
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JCBカード
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楽天カード
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セゾンカード
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メインで利用しているカード
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楽天カード
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JCBカード
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三井住友カード
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どれも、特別な名前ではない。
だが、それで十分なのだ。
メインカードの9割弱が「一般カード」
注目すべき数字は、ここだ。
メインで利用しているクレジットカードのステータスは、
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一般カード:87.5%
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ゴールドカード:8.3%
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プラチナカード:2.8%
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ブラックカード:1.4%
9割近くが、一般カードを使っている。
だが、この数字を見て「まだステータスを知らない人が多い」と考えるのは、少し違う。
ブラックカードが「選ばれていない」のではない
ブラックカードは、知られていないわけではない。
40代であれば、名前くらいは誰でも聞いたことがある。
それでも選ばれない理由は、単純だ。
必要がない。
多くの40代にとって、
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支払いの仕組みはすでに固まっている
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ポイントや特典の使い道も分かっている
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カードで自分を確認する必要がない
カードは、もう「道具」なのだ。
40代は、ステータスを試す時期を終えている
若い頃は、カードの色やランクが気になる時期がある。
だが40代になると、仕事も生活も、ある程度形ができている。
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何にお金を使うか
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何に使わないか
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どんな場に行きたいか
その判断に、カードのステータスはあまり関係しなくなる。
ブラックカードは、少数でいい
最近では、富裕層向けカード市場が拡大しているとも言われている。
Visa InfiniteやLuxury Cardのように、年会費が高く、体験型サービスを売りにするカードも増えた。
だが、ブラックカードは多くの人に広がる必要はない。
むしろ、少数であることに意味がある。
一般カードが多数派なのは、成熟の証だ
40代の9割が一般カード。
それは、保守的だからでも、情報弱者だからでもない。
もう、十分に選び終えた人が多い
ただ、それだけのことだ。
カードのランクではなく、自分の生活の形で選んだ結果がこの数字に表れている。
おわりに
この調査結果を、私はネガティブには見ていない。
むしろ、健全だと思っている。
クレジットカードは誇示するためのものではなく、静かに使うための道具だ。
40代の9割が一般カードを使っている。
それは、もうカードに夢を見なくなった人が多いということだ。
そして、それは決して悪いことではないと思う。

