AMEX Centurion
本日は,各国のセンチュリオンの年会費からみたブラックカードの経済的価値について考えてみたいと思います.
ご存知の通り,センチュリオンの年会費は国々によってことなります.ちなみに日本では378,000円となっています.
まず、初年度に入会金として54万円が必要。年会費は37万8,000円である。
Wikipediaより
各国のセンチュリオンの年会費
では,諸外国ではセンチュリオンの年会費はいくら位なのでしょうか?
ネットで検索してみると,CREDIT CARD INSIDER さんのサイトにHow to get the American Express Centurion Black Cardとありました.
その記事を参考にさせていただきたいと思います.
How to get the American Express Centurion Black Card
When you think of the once-mythical American Express black card, you may conjure images of the most fabulously wealthy people in the world plunking one down on the counter to pay for items that cost more than most Americans earn in a year – or possibly even in a decade.
(source: https://www.creditcardinsider.com/blog/the-american-express-centurion-black-card/)
上記引用のグラフを少しわかりやすくして,年会費順(米ドル換算)に並べ替えてみますと,
1 | ブラジル | 2,000 |
2 | イスラエル | 2,000 |
3 | 米国 | 2,500 |
4 | 中国 | 2,950 |
5 | 英国 | 3,000 |
6 | ロシア | 3,500 |
7 | シンガポール | 4,000 |
8 | メキシコ | 4,000 |
9 | スイス | 4,500 |
10 | 日本 | 4,550 |
(10位まで記載.年会費はUSDで表示)
データが示す各国のブラックカードの価値
この順位で見ると日本は10位となっており,他国と比べるとセンチュリオンの年会費やや高額だといえます.ちなみにブラジルと比較すると約2.5倍の額を支払っていることになります.
次はこのデータを利用して,それぞれ各国の平均年収額(引用上の都合により,各国の年収データは2004~2016年とそれぞれ異なります)で割った値をランキングしたものを示します.
1 | スイス | 0.0470 |
2 | 米国 | 0.0472 |
3 | イスラエル | 0.0701 |
4 | 英国 | 0.0741 |
5 | シンガポール | 0.1161 |
6 | 日本 | 0.1357 |
7 | オーストラリア | 0.1450 |
8 | 香港 | 0.1572 |
9 | 台湾 | 0.2400 |
10 | ブラジル | 0.2830 |
(当管理人のデータ計算によるもの)
このデータからは,平均年収の高いスイス(平均年収額は95,724 USD)ではセンチュリオン年会費は比較的割安であると言えます.なお日本は6位で,年会費額は平均年収の13~14%ほどということになります.
上記には表れていませんが,メキシコは上記指数が約0.95にもおよんでいます.つまりメキシコではセンチュリオンの年会費と平均年収がほぼ同額だということです(世界的な超大富豪も存在するメキシコは世界的にみても貧富の差がかなり大きい国です).
センチュリオンの保有者は高額所得者層に属する方でしょうから,平均年収からみた結果というものは意味のないものかもしれません.またブラックカードの価値は,年会費額のみで判断されるものでもありません.しかし,こうやって見てみるとなかなか面白いデータになりましたので記事にしてみました.
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▶少し前の本ですが,ブラックカード保有者のお話がリアルです.手にして読んでみてはいかがですか^^